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『自遊人』
2012年8月号 ◆「一生ものと暮らそう」◆に掲載されました |
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修理・リペアのための便利帳
一生ものを使い続けるために 大切に使うものはもちろん、 修理やお手入れをしてくれるところを知っておくのも重要な事。 修理できるもの、できないもの 修理にかかる料金や日数、こだわりなど、 それぞれのプロに聞いてみました。 家具から器、服飾雑貨まで、 全国39件の修理のプロを紹介します。 -------------------------------掲載文より
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『散歩の達人』 2012年1月号 ◆「塔下の町で会いましょう」◆に掲載されました |
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川面に映る逆さツリーで有名になった北十間川。そこから南へ分かれる横十間川は、かっては深川木場へ木材を運ぶ重要な水路だった。その川畔でぶらりと入った・・・
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『BRIO』 2001年9月号
◆「好きな家具と長くつき合う」◆に掲載されました |
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―英国で学んだ技術に加えて独学の研究を重ねている―
英国でマーケットリー(木片象嵌)、ブル・ワーク(真鍮とタートルシェルによる装飾技法)などさまざまなアンティークの技法を学んだこと、1996年に自分の工房をオープンしたこと、2000年には半年をかけて美術館に収めるヌーヴォー期の家具を修復したことなどが紹介されました。
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『BRIO』 2005年3月号
◆「職人になりたかった」◆に掲載されました |
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―ヴィクトリア・アンド・アルバートミュージアムの家具コーナーで道が決まった―
「アンティーク家具の修復の仕事を一言で表現するなら“破壊と再生”。リスクが非常に大きいんです。だから、あえてこれを職業に、と思う人は少ないんでしょうね」
※大学の商学部で中国経済を専攻したが、子どもの頃から好きだった「作ること」を忘れることができず、銀座の画材店に就職。
「大学では劣等生でしたしね(笑)。もしも、自分の人生において成功ということがあるならば、得意な分野を開拓することを選んだほうがそれへの近道なのではないかと思ったんです」
※以来11年間、画材店でフレームのコーディネーターとして働く。
「仕事に限界を感じ始めていたのと、尊敬していた上司が引退されて、目標を失ったような喪失感を覚えていたんです。そんなとき、店の同僚に、もっと広く世界にも目を向けてみたらどうかと言われて。その一言に背中を押されて、美術に関する仕事や学校についての情報を集め始めました」
※家具の職人がステップアップのために通う修復の学校がスコットランドにあることを知り、35歳の時に入学を決意。
「最も強烈な刺激を受けたのはヴィクトリア・アンド・アルバートミュージアムの家具コーナーでした。どうして今までこんな美しいものに囲まれてこなかったんだろう!と思いました。それまでは自分がずっとやってきたフレームのことが頭にあって、家具の修復を仕事にするという気持ちは固まっていなかったのですが、このときをきっかけに迷いはなくなりました」
「イギリスで働くことはまったく考えませんでしたね。日本が好きだし、日本は美しいものを愛し、生み出す匡だと思つていますから卒業後は迷わず帰国しました」
※1996年に「佳秋の工房」を開く。
「修復はいわゆる“職人の勘”に留まらず、科学的、理論的に分析する能力が要求されます。そして、適正な方法で修復を行う。最も大切なのは冷静であることでしょうか。Aの方法がだめだとわかったらB、それでもだめならCと理論的な判断を繰り返し持続させることが必要です。決して諦めない。理論的にコントロールする忍耐力というのかな。自分のできることに対して執着するとも言えますね。世渡りが上手くない私には向いているのかもしれません」
「もっと気軽に修復を依頼できる施設をいつか作りたいと思っています。街に1軒は必ず修復の工房があるイギリスのようにはなれなくても、総合的な窓口があればいいと思いませんか」
-------------------------------BRIOインタビューより
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『ARA』 2007年3月号
◆「荒川名人列伝117」◆に掲載されました |
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「作品のもつ美を維持させていくお手伝いです」
家具も美術工芸品も、作られた時代でそれぞれに様式がありますから、それを知り、それと同じ技法で修復しなければなりません。材料にしても、完金に同じものとはいかなくとも、できるだけ近いものを探して使います。ただ、現在は樹脂などとても優れた化学的材料がありますから、注意を払って使うこともあります。学問的な研究からも施工者の具体的な技術からも、修復技術は進化を続けています。
大切なのは、修復した個所がそのほかの部分にダメージを与えないということ。良好な関係を保って同じように年を経る、古くなっていくということが修復の目指すところなのです。私は、お医者さんの仕事に近いような気がしますね。学問でも臨床でも研究を続ける、その目的は生命の維持。治療や手術が体のほかの部分にストレスを与えず、よりよく長く生きる、その手助けでしょう。修復も、その作品のもつ美の意識を持続させていくお手伝いです。この仕事は手元に作品が残るわけではないし、ほとんど表に出ることもない。でもそれでいいんですよ。病気を治療して健康になることが大切で、誰が治した、どの薬で治ったなんて閥係ないでしょう? 一度失ってしまったら二度と手に入らない作品そのものを残すために、介入者として全力を傾けているだけです。
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